エドワードグリーンについて

エドワードグリーン ハリファックスというちょっと変わった逸品

最近入荷した商品のなかで人期は異彩を放つこの商品、定番のエドワードグリーンのドーバーがブーツになったのがこちらのハリファックスです。

変わり種ではありますが一つ一つの部位は伝統的なエドワードグリーンそのもので構成されています。少し深堀りしてみましょう。

エドワードグリーンHalifox【ハリファックス】UチップチャッカブーツDOVER【ドーバー】ブーツ202ラストエプロンフロントダービー
デザインはエプロンフロントダービーと呼ばれる切り返し。アッパーは現行ではユタカーフですがこちらはアーモンドという色のシボ感の強いグレインレザー。カントリーテイストがこちらの方が強めでしょうか。踵と爪先付近にアンティーク仕上げがされていてグリーンらしさが散りばめられています。ドーバー同じく手縫いのライトアングルモカが施されています。こちらの旧いモデルでもライトアングルモカではあると思うのですが、シボ感の強いグレインレザーでの処理が難しいのかモカの凹凸感があまりないような感じです。以前同じような凹凸感の強いグレインレザーのドーバーも販売したことがありますが同様にモカ部分は凹凸がすくなかったですね。

エドワードグリーンHalifox【ハリファックス】UチップチャッカブーツDOVER【ドーバー】ブーツ202ラスト比較
参考にこちらは以前販売した同年代のカーフ版ハリファックス。通常のカーフになるとライトアングルモカの凹凸感が現行と同じくしっかり出ている風合いなので年代による技術的な問題などではなく、使っている素材の違いで仕上がりが若干変わると見るべきかなと思います。

エドワードグリーンHalifox【ハリファックス】UチップチャッカブーツDOVER【ドーバー】ブーツ202ラストソックシート

ソックシートを見ると金文字囲いのMABE BY表記のないもの。これは90年代初期、新工場に以降したてほやほやぐらいの頃のものかと思われます。(動画では中を見たときサイズの窓枠がないタイプだったのでとっさに旧工場と言ってしまいました..失礼致しました)
この時代のものでAランク以上のコンディションの商品は最近めっきり減ってきました。

エドワードグリーンHalifox【ハリファックス】UチップチャッカブーツDOVER【ドーバー】ブーツ202ラストダイナイトソール
ソールは定番ハルボロ・ラバー社のダイナイトソール。正式名称は「スタッデッドソール」でダイナイトという名称はハルボロ・ラバー社のコレクションの名前だそうです。最近私も知ったお話です。
今ではこのダイナイトソールは、エドワードグリーン、クロケットアンドジョーンズ、トリッカーズ、リーガル、三陽山長など英国有名メーカーから国産まで幅広く採用されておりいちばん有名なラバーソールといっても過言ではないほど普及していますが、これまで色々扱ってきた中で思ったのが90年代より前の靴には採用されていることは皆無ですね。
一応歴史上1910年にこの突起したようなパターンが完成し、100年間変わっていないとのことでかなり昔からあるようですが、少なくともドレスシューズへの普及時期は90年代以降と推測しています。
雨用のソールと言われますがすごいグリップする!という程ではありません。レザーソールよりかは確実に滑りにくい安定性といったところでしょうか。ですがラバーソールの中でも硬めであるゆえレザーソールの質感と比較的近く、歩行音もややカツッ、カツッとレザーソールを思わせるかのようなあの品のある感じ、薄さもレザーソールに近く外観を損ねないことが人気の理由です。

エドワードグリーンHalifox【ハリファックス】UチップチャッカブーツDOVER【ドーバー】ブーツ202ラスト丈感
丈感はオールデンの1339、1340より少しだけ高いかな?ぐらいの使いやすいチャッカ丈。脱ぎ履きも普通のブーツと比べてしやすいので気楽に履いていけますね。
ちなみにハリファックスという名前はご存知の方もいられるかもしれませんが、カナダの南東端で大西洋に面するカナダ大西洋岸地方最大の文化・経済都市。英国植民地であったことで今でも英国式のパブなど色濃くその文化は残っています。不凍の港として昔から非常に重宝され現在でもヨーロッパ圏からの交通の要所としても知られています。ただ不凍の港といえど「寒冷地な中では比較的穏やかな気候」ということなので寒いには寒いです。暑くはないけどそこそこ寒い、まさに丈感もそんな間をとったようなな感じですよね笑
エドワードグリーンはどういう意図でネーミングしたかは不明ですが、少なくとも環境や歴史を重んじて名付けているのは確かだと言えます。

バブアーやベルスタッフあたりを着てデニムで合わして履く伝統的なカントリースタイルにもばっちり合いますし、色味が重々しくなりやすい雨靴に明るいカラーのラインナップとして取り込むのもよし。トリッカーズのカントリーブーツ程テイストは強くないので収まりが良いかと思います。悪く言えばどっちつかずな靴かもしれませんが、よく言えばほどよい塩梅だからこそある程度のスタイルには収まってしまうという靴かなと思います。今週は雨天が続くようですので是非これを気にサイズが合う方はご検討してみてはいかがでしょうか。

 

コメント