革靴のケアについて

【初心者必見】革靴ケア3種の神器はこれ【靴クリームはすぐ買うべからず】

店頭でお買い上げ頂くお客様の中には、初めて本格的な革靴に挑戦するというお客様も少なくありません。

革靴を買ってみたけどまずケア用品は何から揃えばいい?という疑問に対して多くの意見はまず「靴クリーム」と答えると思います。

しかし「靴クリーム」だけ塗ればいいわけではなく、それに伴い「クリーナー」「豚毛ブラシ」「ウエス」が必要なわけで一通りの靴磨きをしようとするとまずそれを揃えて、手順を習得して...と意外と大変。何も知らずいざ1から始めようとなると結構大変なものかもしれません。一般的に革靴が面倒に感じる理由の一つがこれかと思います。

まず前提として当店でご購入頂いた商品は一部商品(ブルームがある未使用品等)を除き、すぐに履いていただけるよう保革保湿を行ったプレメンテナンスを施しております。ですので早々上記の靴磨き用品は必要ではありません。

それでは一般的なお手入れと言われている上記の靴磨きよりもまず最初に"本当に覚えるべきシューケア"とは何か。それが以下の3点となります。

3種の神器靴べら馬毛のブラシシューツリー

【靴べら】【馬毛ブラシ】【シューツリー】

まずはこれを必ず揃えてください。なぜこの3点が初めに必要か詳しくご説明します。

靴べら

靴べら

まず1点目は靴を履く際に必要なものですね。別名シューホーンとも言われます。基本的に当店は踵に小指一本も入れないジャストのサイズ感でご購入して頂くことを前提としております故、大抵のご購入頂いた靴は靴べらを用いらなければ足入れが難しいかと思います。仮にそうでなくても靴ベラを用いずに履くということは踵周りの革を破いてしまう原因につながったり、靴の形を保つために踵に入っている芯(月形芯)を崩してしまうことに繋がります。人間でいうと背骨のようなものでしょうか。芯を崩してしまうと踵のホールド感がなくなり、最悪足にトラブルを起こすことにも繋がります。

買取の面からしても、仮に手放すことになった際、このように踵周りが破れていたり芯が崩れたりしていると修復にはかなりの手間と修理代が必要となるので査定としても大きく減額となる原因となりますので靴を履く際は必ず使用してください。

馬毛ブラシ

馬毛ブラシ

2点目は帰宅したときに必要なもの。ホコリ払いに最も適している毛になります。

靴に付着したホコリを払わないとホコリが革の表面の油分を奪ってしまい、乾燥、ひび割れの原因となったりカビが付着する原因となります。全体ササッとホコリが溜まりそうな履き皺やコバ周りは少しだけ念入りに。といっても片足10秒かからないぐらいでしょうか。(ブラシに加え適当な布やミトンで軽く乾拭きをしてあげるとより効果的です)

これを続けていくことでとある副作用をもたらします。それは「ブラシが育つ」ことです。

最初はブラシをかけての変化に実感がわかないとは思いますが、暫くブラシを使い続けると靴についていた余った油分やロウ分を馬毛ブラシの毛先が拾って、適度に革にも栄養分が行き渡るようになります。そうするとブラッシングするだけで革本来のじわっとした艶めきがででくるはず。ブラシが育つということは靴も育っている証拠、この相対関係が生まれるまですればきっとデイリーケアが身についている成果といってもいいでしょう。

シューツリー

シューツリー

3点目は靴を保管する際に必要なもの。靴は履いていくと必ず反って元々あった形が崩れていきます。この反りを矯正しないと屈曲部のひび割れの原因となり靴の寿命を一気に縮めてしまいます。簡単に言うと靴のハンガーですね。それに加えシューツリーを入れるだけで靴全体がしゃきっと見え、その靴への意識が高まります。機能性でなく心理的なことではありますが、これが意外と大事なことだったりします。意識が高まるということはその靴を放置したり、存在を忘れることがぐっと減りますので手塩にかける回数が自然と増えることに繋がります。

ちなみにシューツリーを入れるタイミングには色々論争はありますが、まずは好きなタイミングでよろしいかと。

反りの矯正に最も効果的なタイミングはインソールにも水分が多く含まれているとき、つまり帰ってすぐ。湿気がどうしても気になるなら翌朝自宅を出る際に、前日の靴にシューツリーを入れてもいいと思います。ちなみに私は帰ってすぐ入れる派です。なぜなら帰ったとき一気に全部しとかないと、朝はドタバタで放ったらかしにしてしまうから(笑)

長々と書きましたが簡潔にまとめると

【履くときは靴べらを使う。帰ったらブラシをかけツリーを入れて保管】

兎にも角にもこれを頭に入れて徹底的に習慣化して頂きたいのです。

もちろんこの日々のケアだけでは流石に限界が訪れます。一般的な革(スムースレザー)ですとおおよその目安として10〜20回ぐらい履けばくすんだりなにかと小傷も目立ってくるかと思います。その際には再度店頭に靴を持ち込んで頂ければ次のステップとして靴クリームを用いるケアを靴に施しながらお伝えするようにしています。ここでやっと靴クリームが必要になるのです。このようにまずは段階を踏んでゆっくりシューケアライフを身につけていただければと私達は考えております。

靴クリームを用いたケアをする自身がないな、面倒だなと感じたらたまに店頭にお持込みいただければケアをさせて頂きますし、ご自身でやってみたい・楽しみたいと思うのならば、その際にクリーナ、クリーム、豚毛ブラシ、をご購入いただければいいかと思います。(拭き取り、乾拭き用のウエスはサービスで数枚ご用意します)。やはり最初からすべて自分で!というわけではなく適度に選択肢があるほうが肩の力が抜けてシューケア、革靴というものがより身近に感じられるかなと思います。

当店在庫としてご用意できるものはシューツリーと馬毛ブラシと3点のうち2点なっております。靴べらは以前イチオシだったものが廃盤となったため現在新たなものを血眼になって模索している最中です。記事を起こしておきながら取扱できていないのはお恥ずかしい限りです。申し訳ございません...

ちなみに今回の撮影にて使用したエドワードグリーンのアスキスは前所有者様がしっかりとデイリーケアを行い靴クリームの塗布も必要最小限に抑えられた非常に理想的なケアが行われたとひと目で分かるものでした。お客様のもとから届いて初めて見たときスタッフ一同大変感銘を受けた一足です。

エドワードグリーンアスキスシューケア

画像ではなかなか伝わりきらないのが惜しい限り...使用回数も多くありませんのでサイズが合いそうな方はぜひご検討くださいませ。

エドワードグリーンAsquith【アスキス】セミブローグダークオーク888ラストサイズ5E

エドワードグリーン Asquith【アスキス】セミブローグ ダークオーク 888ラスト サイズ5E

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