ジョンロブについて

JOHNLOBB DARBY III についてのお話

「JOHNLOBB DARBY III」は長年ジョンロブで名作と謳われている外羽根フルグローブ「DARBY供廚慮綏僖皀妊襪任后初代から段々とスタイリッシュになっていき3代目にあたる「DARBY III」ではより細身の7000番ラスト、アイレット数を4つに変更されました。年々都会的な印象に変貌していったダービーシリーズですが、所々田舎的な要素も残してあります。

1点目に挙げられるのは、「オクトーバーソール」というジョンロブオリジナルのラバーソールの採用です。

ジョンロブDARBY(ダービー)III7000番ラストウオールナットオクトーバーソール

このラバーソールを採用することにより雨天にも対応し快適に歩行することが可能です。一見ダイナイトソールにもにも見えますがよくみるとグリップがやや角ばっています。恐らく、ジョンロブのロゴの角ばった雰囲気をモチーフにしているのではないかと思います。硬さはダイナイトソールとパラブーツのシャンボードに採用されているパラソールとの中間の硬さといったところでしょうか。ほんのり弾力がある感じです。

2点目に挙げられるのは「ケンドルカーフ」という革の採用です。

ジョンロブDARBY(ダービー)III7000番ラストウオールナットケンドルカーフ

普段ジョンロブといえば極めが細かくツヤ感のあるボックスカーフやエレガントなミュージアムカーフが印象的ですが、このケンドルカーフはそれと比べるとマットな質感です。マットといいますがほんのりと地からでるツヤ感はあります。初めから足馴染みのよさそうな柔らかさがあります。

3点目は少しわかりにくいですがシューレースの太さです。

ジョンロブDARBY(ダービー)III7000番ラストウオールナットシューレース

トリッカーズのバートンやカントリーに用いられているような太めの丸紐が採用されています。紐の太さがあるほど印象としてはよりカジュアルになります。

以上の3点を取り入れることで、スタイリッシュでありながらどこか親近感のある馴染みやすい雰囲気、という絶妙なバランスを演出しています。なにか一つでも付け加えたり、欠けると崩れてしまいそうなこの塩梅のうまさもジョンロブが人々を魅了する一つでしょうね。

当店には現在1点のみですが、在庫がございます。

ジョンロブ DARBY(ダービー)III 7000番ラストウオールナットサイズ6E

ジョンロブ DARBY (ダービー)III 7000番ラスト ウオールナット サイズ6E

サイズ感が不安でしたら店頭にございますので、ご来店頂けると試着もできます。

状態もとても良好なコンディションですので、サイズが合いそうでしたら是非ともご検討くださいませ。

ジョンロブについて

【手順大公開】JOHNLOBBを染め替えます

 

今回ご紹介する靴はジョンロブ シャンボードです。アッパーに傷もなく、使用回数も少なかった美品です。

 

 

しかしカビ痕が...

黒や濃茶色なら除菌メインのケアをきちんとすればかなり改善しますが、薄茶だとそれを行った後でも目立ってしまいます。

そこで今回思い切って黒への染め替えを決行しました。今回その手順を事細かく公開致します。

 

 ̄れ落とし

まずは普段のフルメンテナンスを同じようにクリームとワックスを除いていきます。特にワックスはしっかり落とさないとワックスが残った部分だけ色が入らないということになりかねないので念入りに行って下さい。

 

脱色

ここから普段と違う物を使用していきます。アセトンという溶剤を使用していきます。引火性、有害性がかなり高い物ですのでマスクをしてしっかり換気された場所での使用をお願します。

雑巾のような少し目が粗めな布で擦ります。1、2周は普段の汚れ落としと同じ感じで擦り、その後かなりつよくゴシゴシ擦っていきます。強く擦ってもあまり色が雑巾に写らなくなったらOKです。

あと脱色の際、シューツリーを使うと靴内部でツリーのテンションかかったところとそうでないところで革への力の入り具合が変わるのでシューツリーは抜いておく方がいいと思います。脱色後はツリーを付けて問題ありません。

 

マスキング

色を乗せたくない場所にマスキングしていきます。今回はコバ周り、羽根内部のライニング地、履き口上部です。

あとはシューツリーも一応ビニールで覆っています。地味な作業ですが後悔しないようもれなく不安個所は丁寧に...

 

だ料で筆入れ

使用する染料はアルコール染料のスピランです。取扱店も多く値段も手ごろで入手しやすいです。

それでは、染色...の前にゴム手袋、段ボール等の敷物をしておきましょう。手に付いたり木製のテーブルや床に染料がつくとかなり厄介ですので。

 

小皿入れた染料を筆に取り染めていきます。スピランの黒は赤みが強く単体で染めてしまうとぼやっとした黒になるので、下塗りとして青を入れます。今回は2~3周青を入れました。

 

靴には染まりにくい場所があります。革のテンションが強くかかった踵周りとつま先は想像容易いですが、意外な場所として羽根の付け根周りです。この3か所は他の場所よりももう1~2周念入りにしておく事をお勧めします。

 

ということで、青を入れ終えました。青なのに赤みがありますね。この赤みがスピランの欠点でしょうか

 

黒を入れいきます。4周ぐらいはしたでしょうか、先ほど述べた染まりにくい箇所は+2周は行いました。

 

ゥリームで仕上げ

 

一晩おいて翌朝デリケートクリームを入れたところです。色止め剤はアクリル樹脂でコーティングしてクリームの入りが悪くなる為使用していません。よほどの強い溶剤を使用しない限り大きく色抜けすることはありませんのでご安心を。

 

最後にいつもの通り靴クリーム→ブラッシング→乾拭き。今回は行いませんでしたがお好みでワックスを塗布すれば完成です。

 

 

染め替え前と後を比べてみましょう。

 

 

全くの別物に生まれ変わりましたね。カビ痕も完全には無くなっていませんが近くで凝視しない限り分からない程度まで改善しました。

ちなみに今回の所用時間は約7時間、寝かせる時間を含めたら1日〜1日半程度はかかります。とにかく根気のいる作業です。特に染め替えの筆入れまでの下準備はなかなか滅入る作業ですがここが一番大事といっても過言ではないほど後に響きます。本当に手間と時間のかかる作業ですがチャレンジしてみたい方への手助けとして当該記事が参考になれば幸いです。但し、責任は問いませんのであしからず...

 

※当店で染め替えを行いました商品の販売につきましては、染め替えをした旨の文章を明記することに致しております。その他何かご不明な点がございましたら、お問い合わせ下さい。

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