旧チャーチのチェットウィンドデッドストックなど入荷しました。先行で動画公開中です!
いつもご覧頂きありがとうございます、ラスタイルです。今週の白眉は、質実剛健の英国靴ブランドとして名高いチャーチより、プラダ傘下入り前にあたる2000年代以前のチャーチ、所謂「旧チャーチ(オールドチャーチ)」をご紹介。
今回は室外での使用がない未使用、デッドストックにあたる扱いのお品物です!
現在ではプラダの経営方針からか、大幅な価格改定を毎年のように行っておりますが、この年代はむしろ普段から履いていく実用靴としての位置づけ。
このころはライニングもレザーではなく、はじめから足あたりの良いキャンバスライニングとなっています。
今回ご紹介するモデル、チェットウィンドは40年代には既にリリースされていたものといわれ、現在でも定番モデルとして製造され続けています。
木型は73ラストが採用されています。1873年の創業年から名付けられた事からも、チャーチからしても特別なラストである事が分かります。
現在の主力173と交代する形で前線を去った73ラストですが、旧チャーチ時代を代表する名作木型として、限定復刻するイベントでは毎回話題になるほど根強い人気を誇ります。
やや角を感じる程度のソフトセミスクエアトウに短いノーズのシルエットがトラッドな雰囲気を感じさせます。
また今回より特徴的なポイントとして幅を表す表記、つまりはウィズがH表記となっています。
日本ではFウィズを基準として展開しているチャーチは市場でもFウィズが大半を占めます。
次いでGウィズ等があがりますが、更に幅の広いHウィズの旧チャーチは中々見かけません。見かけるとしても反対に幅の細いEやDのほうがまだ稀に出てくる印象です。
ふくよかなHウィズの73ラストは東欧靴のような独特の雰囲気も感じ取れます。
ただし心配なのがやはり踵の具合。通常踵周りも広めとなり踵抜けしやすくなる場合あるますが、こちらは踵の細さはFとほとんど変わらない履き心地となっております。
通常UK7あたりで踵が細身のスタッフでも、踵抜けの心配はなく中底も土踏まずにかけてやや隆起している分、しっかりとしたホールド感がありながらも、指先にゆとりがある快適なサイズ感覚です。
UK6.5あたりを着用するスタッフでも、やや厚めの靴下なら抜け感なく着用できる程度です。
そのため概ね現行チャーチ173ラスト、81ラストなどで70F(7F)を着用であれば問題なく履いて頂けるかと思います。
大きくラウンドしたふくよかなフォルムは好きな方は多いかと思います。アッパーも2足実に程よくツヤ感のあるセミビンテージらしい質感。。
ご興味がある方は是非ご検討下さいませ!
明日公開の動画ではこちらも英国を代表する人気シューメーカー、クロケット&ジョーンズよりオードリーのコードバン仕様をご紹介。
クロケット&ジョーンズの数あるコレクションの中でも、代表モデルの一つとして挙げられるのがオードリー。
長い歴史から200を超えるラストを保有し、最も木型があるシューメーカーとされるクロケット&ジョーンズですがオードリーは337ラストが用いられています。
先週の動画でもご紹介させて頂きました、クロケット&ジョーンズ パリ支店のビスポーク職人であるディミトリー・ゴメス氏が監修し、オードリーを始めとした上級コレクションのハンドグレードライン専用の337ラストが作られました。
やや長めのノーズかつセミスクエアのトゥが華やかなエスプリを感じさせる名作となっています。
通常のオードリーではカーフが採用されていますが、こちらはアッパーにシェルコードバンを使用したもの。
カーフでは表現が難しい、濡れたような艶感と大きく畝るシワが特徴のコードバンはカジュアルなデザインに用いられる事が圧倒的に多いですが、ドッレシーさが際立つストレートチップとも相性が良いように思います。
同ブランドの人気コインローファーのボストンやハーバードにもコードバンを採用したものも展開されていますが、コードバン仕様のオードリーは非常に珍しいかと思います。
コードバンの製造元は、オールデンへの供給でも知られるアメリカのホーウィン社。ホーウィン社のシェルコードバンは値段の高騰が著しく、クロケット&ジョーンズやオールデンのコードバンモデルの値上がりにも大きく反映されています。
今回は使用状態もABランクとそれなりの使用感ということも考慮し、U5万円でご提供しております。
冠婚葬祭を始めとした厳かなシーンで履くストレートチップは他と差別化が図りにくかと思いますが、その中で人とかぶらない拘りのある方にはこちらのコードバンを用いたストレートチップもオススメです。
ゴールデンサイズの珍しい一足、こちらもご興味のある方はお早めにご検討下さいませ。
他にも今週はジョンロブから、スリッポンタイプのエドワードや定番のウィリアム、クロケット&ジョーンズから鮮やかなブラウンカラーのウエストフィールド。シェットランドフォックスからスキンステッチが施されたケンジントン2など計14足を掲載予定です。
中古革靴業界初の試みとなる、youtube動画説明を付けております。
接客されている気分で高画質画像と革靴接客動画をご覧いただきながらご検討いただければ幸いです。